結婚式で音楽を使用する際に知っておきたい著作権のこと

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結婚式では、さまざまな場面で音楽をBGMとして使用されます。そのどれもは、自由に使用している曲ではなく、著作権等を意識した上で、会場で流されているものです。トラブルを未然に防ぐことができるよう、結婚式で使用する音楽の著作権について、基本的な知識を身につけておきましょう。

演奏権と複製権とは?

演奏権は、著作権法のうちのひとつで、音楽の著作物を公に演奏する権利として定められています。演奏権は著作権制限規定と言われる自由に著作物を利用できる場合があります。例としては学校の文化祭のバンド演奏ですが、そこでは営利を目的としていませんし、料金や報酬を受けないため、演奏できます。ですが、営利団体が行ったり、企業のイベントだったりする場では無許可で演奏はできないのです。結婚式も演奏権の理由から、無許可で楽曲を使用する事は出来ません。

複製権も著作権法の一種であり、著作者が著作物を複製する権利を有するというものです。そのため、著作者以外は無断で曲を複製してはならないとされています。ただ例外もあり、私的利用または教材や試験問題などは利用が許されています。その範囲を超えない限りは、著作権の違反となりません。

結婚式で著作権違反をしてしまうとどうなる?

結婚式の場ではご祝儀を受け取ったり、50人を超える会場であったりすることは多いです。そのため、現在の法律ですと、結婚式で音楽を流すのは私的目的の範囲を超えてしまいます。結婚式で好きな音楽を流したいという場合には、必要な手続きをしなければなりませんし、手続きをしなかった場合、法律違反に該当しかねません。

仮にですが、結婚式に使用する音楽の、著作権の手続きをしなかった場合には、著作権法違反により罰則を受ける可能性があります。もし、著作権法違反の罪を負う場合については、10年以下の懲役、または1,000万円以下の罰金がという罰則を受けます。

このような罰則がある事を耳にすると、結婚式に使用する音楽に対して不安を感じるかもしれません。しかし実際には、結婚式場のウエディングプランナーと使用したい音楽などの打ち合わせをして、流したい曲が決まれば手続き等を代行して行ってくれます。音楽の使用料なども発生しますが、その上で安全に、結婚式で音楽を使用できるのです。

著作権を注意する必要がある音楽の使い方

結婚式では、挙式や披露宴を通して、さまざまな部分に音楽が流されます、会場にBGMとして流す音楽、プロフィールムービーやエンドロールムービーに使われる音楽、あるいは演出のひとつとして、生演奏をされる事もあるでしょう。これらのいずれにしましても、結婚式で使われる音楽に対しては、著作権に注意しなければなりません。

演奏利用としては、生で演奏する、録音したものを再生する、映像を上映するといったことに、演奏権が出てきます。対してBGM用の録音物の用意、演出用の録音や録画、あるいは披露宴の映像を残すものなど、記録用の録画物に対しては複製権が関わってくるのです。現代では、結婚式に音楽を使用しないという事はごく稀なケースといえます。必ずといってよいほど、どこかの場面で音楽を使用するため、結婚式場も十分に説明や手続きをしてくれますが、ご自身たちでも著作権法違反にならないよう、意識しておきたい事です。

どのような使いかたが正しい?

結婚式で音楽を使いたい時には、さまざまな方法がありますが、その一つとしてJASRACを通して曲を利用するものです。JASRACは、膨大な楽曲を管理しており、結婚式やその他のイベントなどで、簡単に音楽を利用できるよう、手続きや料金のお支払いが出来る窓口です。式場に事前に使いたい曲を伝達しておくことで、JASRACに申し込んでくれますので、どちらにしてもそこまで手間はかからないでしょう。

結婚式場に使用したい曲を伝えればJASRACに申請してくれますので、どちらにしましてもご新郎ご新婦に大きな手間がかかるという事はありません。また、ISUMに関しては結婚式で使うことができる曲をリサーチできます。もし、使いたい曲が見つからない場合には、楽曲リクエストを行えば権利者へ承諾の確認をしてもらえるため、結婚式に好きな曲を流せる可能性が高まるでしょう。

また、CD原盤を使って音楽を流す手段もあります。基本はBGMの打ち合わせが済んだら、当日に打ち合わせ通りの曲が流されますが、ご新郎ご新婦が持ち込んだ曲を流したいという事も少なくありません。その時、コピーされたCR-Rの場合、複製権の侵害となってしまいます。CD原盤であれば持ち込んで曲を流しても問題ありません。もし、自分達で好きな曲があり、それを結婚式場でどうしても流したいという場合であれば、CD原盤を持ち込み、プランナーに渡すようにしましょう。

結婚式場の、著作権法に対する対応は全ての会場で統一されているとは限りません。もし打ち合わせの段階で、申請費用に関するお話がなかった場合には、ご新郎ご新婦からプランナーに確認しましょう。

結婚式の雰囲気を決定づける要素の一つである音楽は、著作権法違反にならないよう使用する事が非常に大切です。不明な事も多いと思いますので、これらの情報を参考にして、安全に音楽を使用してみて下さい。


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